ユーモラスでかわいいポスターに出会える!「サヴィニャック展」in 広島県立美術館

サヴィニャック デザイン

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2019年1月5日(土)~2019年2月11日(月・祝)、広島県立美術館にて『サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法』展が開催されています。

とても素敵だったのでご紹介します。

サヴィニャックってどんな人?

レイモン・サヴィニャック(Raymond Savignac 1907-2002)は、フランスを代表する商業ポスター作家です。 シンプルな構成とユーモラスなイラストが特徴で、 世界各国にファンが存在しています。

サヴィニャックについて

サヴィニャックは、1907年パリに生まれました。

1933年にアールデコの巨匠カッサンドルのアシスタントになり、商業ポスターを描くように。カッサンドルの下で、自分の表現方法を探します。

41歳で一躍有名に

サヴィニャックが注目をあびるようになったのは、彼が41歳のとき。牝牛がじっとこちらを見つめている「牛乳石鹸モンサヴォン」が評価を得てからです。

この「牛乳石鹸モンサヴォン」のポスターは、元々お蔵入りになっていた作品でした。それを展示会で発表していたところ、モンサヴォン社の経営者の目に留まり、正式採用されました。このポスターが大人気に!

サヴィニャックは「僕は41歳のときにモンサヴォンの牛のおっぱいから生まれたんだ」と語っています。

パリの人々に愛されたポスター作家

その後、エールフランス・ミシュラン・ペリエ・ビックなどさまざまな企業のポスターを制作し、パリの街を彩り続けました。森永製菓・豊島園など、日本企業の制作依頼も受けています。

1992年には、フランスの国家功労勲章であるコマンドゥールも受賞しました。

2002年に亡くなる直前まで、ずっとポスターを制作していたそうです。

「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展 について

「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展は、フランスを代表するポスター作家 レイモン・サヴィニャック(1907〜2002)の作品を紹介する過去最大規模の展覧会です。

ポスターだけでなく、そのもととなったスケッチや原画、またポスターが貼られていた当時のパリの街を写した写真など、計201点が集まります。

2018年2月から全国5箇所を巡回していて、広島県立美術館が最後の会場です。

サヴィニャック展のわたしの感想

展覧会を見ての個人の感想です。楽しかった!

館内がかわいい

館内のあちらこちらに、サヴィニャックの作品から飛び出してきた動物や人間たちが。展示を見る前から、わくわくが膨らみます。

順路案内も、サヴィニャックのキャラクター。館内を歩くだけで楽しくなります。

自動ドアが閉まるたびに近づくグラス。誰かと飲みたくなっちゃいますね。

ユーモラスで楽しい

広告なので「商品を使って幸せ」な表現が多く、全体がHAPPYなムードです。そして、サヴィニャックのエスプリが効いています。羊が毛糸になったり、冷え冷えの冷蔵庫によって人間も半分凍ったり、牛が自分でヨーグルトを作っていたり。

目を引いて心に残って、陽気で、その商品が使いたくなる。そんなポスターがいっぱい。

くすっと笑ったり、にこっとしたり。広角の上がる展覧会だなあと感じました。子どもと見ても楽しいのではないでしょうか。

ポスターだけじゃない

ポスターの元になった原画も展示されているので、どこがどう変わったのかを見比べることができます。背景の筆致がなくなっていたり、細部のラインが変わっていたりしましたよ。

また、サヴィニャックのポスターが貼られているパリの街の風景写真もいくつも見られます。おかげで、当時のパリっ子になった気分で、感慨深く見ることができました。

広島県立美術館のポスターなどがかわいい

広報デザインを手がけられたのは、野村デザイン制作室さん。

サヴィニャックの可愛らしさと親しみやすさ、ポップさが伝わりますよね。チラシはなんと4種類。全部持って帰っちゃいました。部屋の壁に飾ります。

広島県立美術館「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展が2019年1月5日に開幕しました!
ポスターなどの広報デザインを担当しました。
今回は関連イベントのワークショップも担当します。https://t.co/1Mp6XlogcC pic.twitter.com/o7oKTIc4IZ— 野村勝久 (@nomu_katsu) 2019年1月6日

サヴィニャック展の他の人の感想

他の人はどんな感想を持ったのでしょうか? Twitterで探してみました。

広島県立美術館でやってるサヴィニャック展行ってきたんだけど、すんごい良かった‼️「そう来たか!」ていう発想力と、「その色を背景に入れるの!」ていう配色のアイディアが満々に溢れてて1枚1枚ガン見止まらんかったです。高かったけど図録も買わずにおらんかったぜ…むちゃ良かった😭✨✨ pic.twitter.com/SqLoXpgIIX— 葱 (@ngbtk) 2019年1月13日

サヴィニャック展が広島に来ていたので昨日見に行ったよー🐮
日用品からハイブランドまで、そして戦後から晩年の齢90代になるまで、広告としてのアートへの彼の目線はブレなくて、消費者であり鑑賞者である生活者へのいたずらっぽい愛を感じる。
彼のポスターが街を飾っていたパリ、羨ましい。 pic.twitter.com/TGEMXpAhV6— 危機🍊 (@NINNIchococat) 2019年1月17日

楽しみにしていたサヴィニャック展に行ってきた。見ているだけでほんわか笑顔になりおとぎの国にいるような感覚。どれもどれもかわいい。。フランス、パリという洗練された町の雰囲気に(行ったことないけど…)この絵のポスターたちがすばらしくぴたりとはまる。行けてよかった!言葉あそびもすごい! pic.twitter.com/Fz7BEdc0lj— たみこ (@happy5haha) 2019年1月14日

みなさま満足度高そうです。

「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」まとめ

サヴィニャック展は、2019年2月11日(月・祝) まで。

サヴィニャック展のチケットで、同時開催中の展示「冬の所蔵作品展 【小特集】菅井汲/マン・レイとデュシャン/庭園に集う文化/新収蔵品紹介」も見ることができます。

展覧会概要

会場

広島県立美術館
〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-22
電話:082-221-6246

会期・開館時間

2019年1月5日(土) ~2019年2月11日(月・祝)※会期中無休

9:00~17:00
※金曜日は19:00まで、入場は閉館30分前まで

料金

一般 1,200円 / 高・大学生 800円 / 小・中学生 500円

参考資料

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