ラオスのルアンパバーンで、象使いのライセンスを取得してきました。
かわいい象に乗れて、とてもエキサイティング! 最高の体験ができました!
象使い「マホート」免許(ライセンス)の取得方法は?
象使いの資格を取る、と聞くと大変そうに聞こえませんか?
実は、トレーニングキャンプに参加するだけ。
いくつかの都市で、トレーニングキャンプがあるようです。わたしは、ラオスのルアンパバーンで取得してきました。
資格取得に必要な時間と費用は?
代理店やキャンプによりますが、半日~3日のプランがあるようです。
わたしの参加したキャンプ「Elephant Village Sanctuary & Resort」では、朝8:30に出発し夕方16:00ごろにホテルに戻ってくる半日程度のツアーでした。
価格は、3,000円~20,000円程度のよう。
利用した旅行代理店は「Tiger Trail Outdoor Adventures Laos」。
キャンプの選択肢はなく、価格は99$+クレジットカード利用料3%=101.97$ (約11,000円)でした。
4,000円未満で取得している人もたくさんいますが、あとから他のキャンプの噂を聞いて、わたしは「ここにして良かった!」と思っています。理由は後述しますね。
象使いの免許は国家資格? 使いどころは?
象使いの免許はラオスの国家資格なの?
象使い「マホート(Mahout)」の資格はラオスの国家資格だと書かれていることがあります。
ですがHISによると、ライセンスはキャンプが独自に発行しているもので、国家資格ではありません。
この記事では免許/資格/ライセンスと書いていますが、資格や免許というよりは講座修了証明書みたいなものです。
わたしが取得した紙には「MAHOUT TRAINING CERTIFICATE(証明書)」とありました。キャンプによって証明書のフォーマットも異なります。
そしてたぶん、どんなにトレーニングが不出来でも、証明書はもらえます。
象使いの免許はいつ使える?
実際に資格の使いどころは思いつきません……、ごめんなさい。
万が一、今後象に乗れる機会がきたとしても、数時間講習を受けただけの人が、象に言うことを聞いてもらうのは無理でしょう。
わたしは、「直に象に乗りたい!」と思って象使いツアーに参加しましたが、活用できる資格が取得したいならば、向いていないと思います。
ただ、話のネタとしては、受けがいい!
初対面の人とも、ちょっと盛り上がれます。
象使いになる!予約方法と持ちもの
わたしの場合はこんな感じでした。
ルアンパバーンの旅行代理店で、ツアーを予約する
まずルアンパバーンで、旅行代理店へ。
英語ができないわたし。「elephant」と伝えると、象乗り体験の情報を出してくれました。画像検索して資格証の写真を見せたら「OK, Mahout!」と予約を進めてくれました。
「Mahout(マホート)」という単語をぜひ伝えましょう。
象使いキャンプ参加に必要なもの
準備してねと言われたのは、以下のもの。
- 汚れてもいい服
- 水着
- 着替え
- 日焼け止め
- 蚊よけスプレー
- サンダル
中には顔写真が必要なキャンプもあります。
「Elephant Village Sanctuary & Resort」では、鍵付きのロッカーがあり、荷物を入れておくことができました。
しかし他のキャンプでは、鍵がなく荷物の盗難トラブルがあったという話も。持っていく荷物は最低限にしておきましょう。
カメラについて
1組1台までスタッフのお兄さんにカメラまたはスマホを預けることができ、写真を撮ってくれました。
ただ、他のキャンプでカメラの扱いが悪く壊された人がいる、という噂も聞きました。わたしたちを担当してくれたElephant Villageのお兄さんは丁寧で、一眼レフを預けて問題なく返却されましたが、良いカメラを預けるのは自己責任で。
象には手ぶらで乗る&ポケットの中のものも出しておくため、背中の上からの景色は撮れませんでした。
ボーダーの服の人(わたし)が写っている写真は、スタッフのお兄さんが撮ってくれたものです。
お金について
わたしが参加したツアーは、旅行代理店での前払いで、昼食込でした。
当日現金が必要になったのは、トレーナーさんへのチップ。渡すかどうかは任意ですが、問題なく教えてもらった場合渡したいですよね。あとは、お土産を買いたい場合でしょうか。大きなお金を使うことはありませんでした。
当日の流れ かわいい象とたわむれる、最高の1日
希望日の朝8:30にホテルに迎えに来て、ミニバンでキャンプまで連れて行ってくれました。
象について学ぼう
まずは、象の生体や特徴について学びます。英語で説明してくれます。
お兄さんによると、象使い体験を行っているキャンプはいくつかあるけれど、虐待のようなことをするキャンプもあるんだとか。
1日中休みなく人を載せて、重い椅子を背負わされ、ムチで命令する。それでも言うことを聞かなければ耳を切る。
この「Elephant Village Sanctuary & Resort」では象の保護を使命としていて、他のキャンプでひどい目にあった象を引き取っているそう。
ムチは使わず、象は昼休みや夜は森に帰り、のんびり過ごしているようです。
象の虐待について知らなかったので、かなりショックでした。
たまたまの巡り合わせでしたが、象を大切にし、荷物の管理などもしっかりしていて、人もみんな親切で。ここのキャンプで良かったなと思いました。
象について学んだ後は、号令を覚えます。ペンを貸してくれたので、手の甲にもメモ。
トレーナーさんが象に乗るところを見ます。本当に号令を聞いていて、感激!
そして、参加者が順番に乗って、庭を一周。
ゆっくり、どっしり歩きます。象の毛は硬くて、チクチクしました。肌はごわごわ。
楽しい!
号令もかけましたが、正直わたしの号令で動いている感覚はありませんでした笑 トレーナーさんのサポートさまさまです。
メコン川に向かって坂を下りていきます。高さがあり足元や柵が見えないので、象の体の向きが崖の方を向くと、けっこう怖い。そして、メコン川へ!
頼もしい象の背中と雄大な景色! 最高!!!
これまで見たたくさんの美しい景色の中でも、とりわけ好きな景色でした。
並んで歩きます。揺れますが、落ちそうにはなりません。
楽しい~!!
そして昼食&自由タイム。
ビュッフェ形式のラオス料理を食べてメコン川を見ながらのんびりしたり、資料館を覗いたりして過ごしました。
午後は、乗せてくれたお礼に象を洗ってあげます。たわしで強めにこすると気持ちいいそう。
大きなフンがすぐ近くを流れています。今にもぶつかりそう。焦る。
鼻で水をかけてくれるサービスも! (トレーナーさんがたぶん指示を出してます)
が、わたしの乗っていた子は気が向かなかったらしく、困ったおじさんがバケツで後ろから水をかけてくれました笑
水がかかったり沈んだりしてびしょぬれにはなりましたが、川の水を飲むようなことはありませんでした。川に落とされるキャンプもあるようです。
象に乗るのは、ここでおしまい。象は、森へ帰ります。
ツアー参加者はボートに乗って小さな滝へ。
滝に着くと、水着になって泳いだり、さわさわと水が流れる岩の上に寝転がってみたり。
ごろんと大の字になって見上げる木々の豊かな緑と水の音。開放感が半端ない!
キャンプに戻って、証明書を受け取って終了。ミニバンでホテルに戻りました。
他の代理店で申し込んでいた人には証明書が用意されておらず、理由を聞くとちょっとだけプランが違ったよう。「作れるから、代理店に問い合わせて」と言われていました。
象使いツアーは最高だった
象使いの免許が役に立つ日が来るとは思いませんが、かけがえのない体験ができました。
ルアンパバーンの街も最高、Elephant Villageも最高。
数時間にわたり象と近くでふれあい、象の大きさとメコン川の雄大さを実感して。楽しくて声を出してたくさん笑った1日でした。
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